俳句の作り方 蒲公英の絮の俳句
意志あるごと蒲公英の絮真東へ 伊庭直子(いばなおこ) 「蒲公英の絮」はタンポポのワタと読みます。 「蒲公英の絮」が春の季語。 句意を申し上げます。 まるで意志を持っているかのように蒲公英の綿毛が真東へ飛んで行 […]
俳句の作り方 蝶の俳句
天よりもかがやくものは蝶の翅 山口誓子(やまぐちせいし) 「蝶」が春の季語。 「翅」はハネと読みます。 蝶は春夏秋冬、俳句に詠まれますが蝶といえば春の季語です。 夏は夏の蝶や揚羽蝶。 秋冬はそれぞれ秋の蝶、冬の蝶です。 […]
俳句の作り方 梅の俳句
勇気こそ地の塩なれや梅真白 中村草田男(なかむらくさたお) 「梅」が春の季語。 俳句で梅といえば白梅をさします。 紅梅はべつに季語として存在します。 「こそ」「なれ」で係り結びを作り、「勇気」を強調しています。 「こそ […]
俳句の作り方 たんぽぽの俳句
たんぽぽや長江濁るとこしなへ 山口青邨(やまぐちせいそん) たんぽぽが春の季語。 「とこしなへ」はトコシナエと読み、永久の漢字があてられています。 たんぽぽの漢字は蒲公英ですが、この句では漢字を使わずに、 ひらかなを使 […]
俳句の作り方 雛祭の俳句
ひな祭りについて、石寒太(いしかんた)編著『ハンディ版オールカラー よくわかる俳句歳時記』より引用します。 「3月3日は人日(じんじつ1月7日)端午(たんご5月5日) 七夕(たなばた7月7日)重陽(ちょうよう9月9日)と […]
俳句の作り方 春の夢の俳句
春の夢は、儚いもののたとえとして古来から歌に詠まれたり物語られてきました。 春の夢死にさうな乙女は我か 伊庭直子(いばなおこ) この句は、2021年令和3年4月号の俳句雑誌『河』に掲載された私の俳句です。 この句を […]
俳句の作り方 薄氷の俳句
薄氷を踏みて夢世に行く人よ 伊庭直子(いばなおこ) 薄氷はハクヒョウではなく「うすらい」と読みます。 初春の季語です。 ネット歳時記の『きごさい歳時記』より引用します。 「春浅いころの薄く張った氷のこと。または解け残っ […]
俳句の作り方 土筆の俳句
今日は方言を使った私の俳句を紹介します。 ほうしこと亡父呼びしか土筆出る 伊庭直子(いばなおこ) この句はネット公募HAIKU日本で、2019年の春、佳作を獲らせていただいた作品です。 「ほうしこ」というのは愛媛の方言 […]
俳句の作り方 春の日の俳句
きのう2023年2月4日は立春でした。 まだ寒いですが、寒椿が咲き犬ふぐりの蕾がふくらんできています。 今週の日曜俳句館では、ネット公募HAIKU日本の2018年、春の部で 佳作に選ばれた私の作品を紹介します。 […]
俳句の作り方 新年の俳句
宝恵駕籠の槍重々し天狗面 伊庭直子(いばなおこ) 「宝恵駕籠」はホエカゴと読みます。 この俳句は、ネット公募の「HAIKU日本」で2019年佳作を獲った作品です。 応募するにあたり、何を詠もうか悩んだ末、地元大阪の行事 […]