俳句の作り方 実梅の俳句
実梅とり少年の声大人びて 伊庭直子いばなおこ 実梅が夏の季語。 梅の花は2月頃咲き、『梅の実は5月から6月に急速に育つ。 熟す前の硬くて青い実を「青梅」と呼ぶ。 葉の色にまぎれがちながら、梅雨時に雨粒をはじいている様子 […]
俳句の作り方 薔薇の俳句
薔薇崩る激しきことの起る前 橋本多佳子ハシモトタカコ ばらくずる はげしきことの おこるまえ 薔薇が初夏の季語。 薔薇は中国から渡来し、そうびと呼ばれました。 菅原道真スガワラノミチザネの歌や紀貫之キノツラユキらの 「 […]
俳句の作り方 麦秋の俳句
麦秋の中なるが悲し聖廃墟 水原秋櫻子ミズハラシュウオウシ 「麦秋」が初夏の季語。 麦の穂は5月から6月にかけて実り、見渡す限り黄金色に輝きます。 秋というのは刈り入れをする時期だからです。 そんな黄金色の麦畑の中に、長 […]
俳句の作り方 青野の俳句
怒らぬから青野でしめる友の首 島津亮シマズリョウ 「青野」が夏の季語。 俳句の世界では5月6日ごろが立夏です。 もう夏の季語を使います。 怒らぬから青野でしめる友の首 この句はどういう状況なのでしょう? 「怒ら […]
俳句の作り方 躑躅の俳句
鬱の日の沸点にゐて緋の躑躅 石寒太イシカンタ 『ハンディ版オールカラー よくわかる俳句歳時記 石寒太編著 ナツメ社』より 躑躅ツツジが晩春の季語。 躑躅ツツジがなぜ足偏なのかご説明します。 躑について・・・。 […]
俳句の作り方 桜貝の俳句
つれづれを爪にはりけり桜貝 伊庭直子いばなおこ 桜貝が春の季語。 桜貝は文字どおり桜色で2まい貝です。 この句はネット公募のHAIKU日本で2021年令和3年に 佳作を獲った作品です。 退屈でひまで […]
俳句の作り方 桜の俳句
心病む友黒犬に桜散る 伊庭直子いばなおこ 「桜」が春の季語。 この句はネット公募HAIKU日本で2022年令和4年に佳作を獲った作品です。 精神を病んでいる友がいました。 彼女は黒い犬を飼っていました。 その犬に桜が […]
俳句の作り方 春服の俳句
春服やポケットの奥に鬱ふれり 伊庭直子いばなおこ 春服シュンプクが春の季語。 この句は2022年令和4年『河』誌に掲載された作品です。 季語春愁で句作に励んでいましたが、なかなか佳い句が生まれません。 気分転換に、よそ […]
俳句の作り方 春時雨の俳句
をんな傘さすや猫背の春時雨 伊庭直子(いばなおこ) 「春時雨」ハルシグレが春の季語。 この句はネット公募のHAIKU日本で2022年令和4年に秀逸を獲った作品です。 春の昼、雨が降ったりやんだりしています。 句作 […]
俳句の作り方 蒲公英の絮の俳句
意志あるごと蒲公英の絮真東へ 伊庭直子(いばなおこ) 「蒲公英の絮」はタンポポのワタと読みます。 「蒲公英の絮」が春の季語。 句意を申し上げます。 まるで意志を持っているかのように蒲公英の綿毛が真東へ飛んで行 […]