俳句の作り方  鯨の俳句

     鯨の尾祈りのかたちして沈む  仲寒蟬なかかんせん     くじらのお いのりのかたちして しずむ          鯨が冬の季語。     「抹香鯨まっこうくじら は十数メートルで     腸内の結石から竜ぜん […]

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     俳句の作り方  霜夜の俳句

     霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び  加藤楸邨かとうしゅうそん     しもよ こはなく ふぼよりはるかなものをよび               季語は霜夜。     「霜の降りる寒い夜。     気温が低 […]

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     俳句の作り方  鶴の俳句

     鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで  鍵和田のぎへんに由に子かぎわだゆうこ     つるなくや わがみのこえと おもうまで          鶴が冬の季語。     「日本で繁殖しているのは『丹頂』1種だけで『鍋鶴 […]

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     俳句の作り方 冬芽の俳句

     真直ぐに行けと冬芽の挙りけり  金箱と止夫     まっすぐに いけとふゆめの こぞりけり             冬芽が冬の季語。     「冬の間休眠している落葉樹の芽。     しかし、小さな芽を育んでい […]

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     俳句の作り方  枯芝の俳句

     枯芝に柩の夫を連れ還る 横山房子よこやまふさこ     かれしばに ひつぎのつまを つれかえる     (俳句や和歌の夫はつまと読みます)          枯芝が冬の季語。     「冬が深まるとほとんどの草 […]

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     俳句の作り方 凍蝶の俳句

     凍蝶を過のごと瓶に飼ふ  飯島晴子いいじまはるこ     いてちょうを あやまちのごと びんにかう          凍蝶が冬の季語。     「ほとんどの蝶は春から秋に発生し卵や蛹さなぎで越冬するが      […]

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     俳句の作り方  布団の俳句

     佐渡ヶ島ほどに布団を離しけり  櫂未知子かいみちこ     さどがしまほどに ふとんを はなしけり          布団が冬の季語。     「蒲団はもともと座禅の時に敷いて座る蒲がまの葉を編んだ円座のこと」 […]

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     俳句の作り方  マントの俳句

     ひと憎むこころをつつむ黒マント  文挟夫佐恵 ふばさみふさえ     ひとにくむ こころをつつむ くろマント          マントが冬の季語。     「ケープの付いた釣り鐘型で袖のない、ゆったりした外套。 […]

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     俳句の作り方  山茶花の俳句

     お詫び申し上げます。     昨日の日曜日は体調不良で、一日中寝てました。     せっかく期待して日曜俳句館を訪問してくださった皆様に     残念な思いをさせて申し訳なく思っています。      さて気を取 […]

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     俳句の作り方  鶴の俳句

     月雫鶴の幻聴はかなくて  伊庭直子いばなおこ     つきしずく つるのげんちょう はかなくて      この句は2024年1月号の『河』に掲載されました。          鶴が冬の季語。     「ナベヅル […]

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