俳句の作り方 白詰草の俳句

 生も死もしろつめ草の首飾り  鳥居真里子とりいまりこ せいもしも しろつめくさの くびかざり しろつめ草が春の季語。    しろつめ草について・・・。 牧草地によく繁茂している。 「江戸時代にオランダから長崎に輸入され […]

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俳句の作り方 春の月の俳句

車にも仰臥という死春の月  高野ムツオたかのむつお くるまにも ぎょうがというし はるのつき 春の月が春の季語。      高野ムツオは2011年3月11日東日本大震災の折り被災したと先週述べました。 掲句もその震災詠で […]

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俳句の作り方 犬ふぐりの俳句

 瓦礫みな人間のもの犬ふぐり  高野ムツオたかのむつお がれきみな にんげんのもの いぬふぐり 犬ふぐりが春の季語。    「イヌフグリは早春、道端や野原に這うように広がって群生する。 瑠璃色の花を咲かせる。 在来種のイ […]

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俳句の作り方 ミモザの俳句

 恋の虚実ミモザは知らず手から手に  伊庭直子いばなおこ こいのきょじつ ミモザはしらず てからてに ミモザが春の季語。 この句は2021年4月号の『河』に掲載されました。      ミモザについて・・・。 「オジギソウ […]

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俳句の作り方 薄氷の俳句

 拈華微笑薄氷を踏む音かすか  伊庭直子いばなおこ ねんげみしょう うすらいを ふむおとかすか 薄氷うすらいが春の季語。 この句は2021年ネット公募のHAIKU日本で秀逸を獲りました。      拈華微笑ねんげみしょう […]

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俳句の作り方 春立つの俳句

 春立ちぬ手のひらは寂しきかたち  伊庭直子いばなおこ はるたちぬ てのひらは さびしきかたち 5・5・7の俳句です。 この句は2022年4月号の『河』に掲載されました。  春立つが春の季語。 「万物が生命の息吹に溢れる […]

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俳句の作り方 立春の俳句

 立春の血潮ばしやつと顔濡らし  伊庭直子いばなおこ りっしゅんの ちしおばしゃっと かおぬらし この句は2022年4月号の『河』に掲載されました。  立春が春の季語。 2024年の立春は2月4日。 「寒気の中に春の兆し […]

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俳句の作り方 枯葎の俳句

すぐそこにゐる子の見えぬ枯葎  岩田由美いわたゆみ すぐそこに いるこのみえぬ かれむぐら 枯葎が冬の季語。 「蔓性のカナムグラなどが絡まったまま枯れている様子。 夏の間繫茂するが冬は見る影もなく枯れ果てる。」 ( 俳句 […]

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俳句の作り方 枯るの俳句

 火をつけてやりたきほどに枯れしもの  後藤比奈夫ごとうひなお ひをつけて やりたきほどに かれしもの 枯るが冬の季語。 冬枯ふゆがれの子季語。  冬枯は「冬が深まり木や草が枯れはて、野山が枯一色となった蕭条たる光景。 […]

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俳句の作り方 雑煮の俳句

 人類に空爆のある雑煮かな  関悦史せきえつし じんるいに くうばくのある ぞうにかな 雑煮が新年の季語。 「雑煮は正月三が日に餅をあつもの(野菜や肉などを入れて作った熱い汁物) にして神仏に供え、一家で食べて新年を祝い […]

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