俳句の作り方 水馬の俳句
水馬悲哀の上を滑りけり 伊庭直子いばなおこ あめんぼう ひあいのうえを すべりけり アメンボは俳句ではあめんぼうと伸ばすことがあります。 ほかにホタルもほうたると伸ばすことがあります。 水馬が夏の季語。 この句は […]
俳句の作り方 さくらんぼの俳句
さくらんぼのやうな言葉を交はしをり 伊庭直子いばなおこ さくらんぼの ようなことばを かわしおり さくらんぼが夏の季語。 この句はネット公募のHAIKU日本で2022年佳作を獲った作品です。 句材を探しに近所の […]
俳句の作り方 アイスコーヒーの俳句
アイスコーヒー鷹女を読めばほの寂し 伊庭直子いばなおこ アイスコーヒー たかじょをよめば ほのさびし この句はネット公募のHAIKU日本で、2021年秀逸を獲った作品です。 アイスコーヒーが夏の季語。 アイスコー […]
俳句の作り方 ビールの俳句
ビールほろ苦し女傑となりきれず 桂信子かつらのぶこ ビールが夏の季語。 「若くして夫を亡くし、一人で働いて生きてきた長い間には さまざまなことがありました。 みんなと一緒に飲んでたくましさを装ってみても、 心にたまるほ […]
俳句の作り方 蟬の俳句
子を殴ちしながき一瞬天の蟬 秋元不死男あきもとふじお こをうちし ながきいっしゅん てんのせみ 蟬が夏の季語。 悪いことをした我が子の頬を打った。 打った瞬間の永遠のように感じられる時の長さ。 掌の熱い痛み。 寂しい悲 […]
俳句の作り方 涼しの俳句
大の字に寝て涼しさよ淋しさよ 小林一茶こばやしいっさ 涼しが夏の季語。 もともと「涼し」は秋の冷気を表しました。 しかし蒸し暑い日本の夏。 木陰、うちわの微風、風鈴の音など涼しさをよぶものがほしいところです。 そんな涼 […]
俳句の作り方 緑さすの俳句
緑さす薄粥を花のごと余す 小林康治こばやしこうじ みどりさす うすがゆを はなのごとあます 緑さすが夏の季語。 句意を申し上げます。 青葉の生い茂るそばで、うすい粥をすすったが食べ残してしまいました。 その食べ残しは、 […]
俳句の作り方 蛍の俳句
生まれた家はあとかたもないほうたる 種田山頭火たねださんとうか ほうたる、すなわち蛍が夏の季語。 没落した生家は跡形もなく、蛍が飛び交っているばかり。 寂しすぎる。 寂しさを越えて青ざめている山頭火。 山頭火は […]
俳句の作り方 薔薇の俳句
微笑する薔薇に魅入られペンぽとり 伊庭直子いばなおこ 薔薇が夏の季語。 この句は『河』誌2021年8月号に掲載された作品です。 花屋で買い求めた薔薇。 それを机上に活けました。 むろん句づくりのためです。 じっと […]
俳句の作り方 夏の月の俳句
横顔の弥勒菩薩や夏の月 伊庭直子いばなおこ よこがおの みろくぼさつや なつのつき 夏の月が夏の季語。 この句はネット公募のHAIKU日本で2020年に佳作を獲った作品です。 奈良県生駒郡斑鳩町いかるがちょうにある中 […]