俳句
俳句の作り方 薄氷の俳句
拈華微笑薄氷を踏む音かすか 伊庭直子いばなおこ ねんげみしょう うすらいを ふむおとかすか 薄氷うすらいが春の季語。 この句は2021年ネット公募のHAIKU日本で秀逸を獲りました。 拈華微笑ねんげみしょう […]
俳句の作り方 春立つの俳句
春立ちぬ手のひらは寂しきかたち 伊庭直子いばなおこ はるたちぬ てのひらは さびしきかたち 5・5・7の俳句です。 この句は2022年4月号の『河』に掲載されました。 春立つが春の季語。 「万物が生命の息吹に溢れる […]
俳句の作り方 立春の俳句
立春の血潮ばしやつと顔濡らし 伊庭直子いばなおこ りっしゅんの ちしおばしゃっと かおぬらし この句は2022年4月号の『河』に掲載されました。 立春が春の季語。 2024年の立春は2月4日。 「寒気の中に春の兆し […]
俳句の作り方 枯葎の俳句
すぐそこにゐる子の見えぬ枯葎 岩田由美いわたゆみ すぐそこに いるこのみえぬ かれむぐら 枯葎が冬の季語。 「蔓性のカナムグラなどが絡まったまま枯れている様子。 夏の間繫茂するが冬は見る影もなく枯れ果てる。」 ( 俳句 […]
俳句の作り方 枯るの俳句
火をつけてやりたきほどに枯れしもの 後藤比奈夫ごとうひなお ひをつけて やりたきほどに かれしもの 枯るが冬の季語。 冬枯ふゆがれの子季語。 冬枯は「冬が深まり木や草が枯れはて、野山が枯一色となった蕭条たる光景。 […]
俳句の作り方 雑煮の俳句
人類に空爆のある雑煮かな 関悦史せきえつし じんるいに くうばくのある ぞうにかな 雑煮が新年の季語。 「雑煮は正月三が日に餅をあつもの(野菜や肉などを入れて作った熱い汁物) にして神仏に供え、一家で食べて新年を祝い […]
俳句の作り方 冬青空の俳句
こころの鳥をさなし冬青空遠し 伊庭直子いばなおこ こころのとり おさなし ふゆあおぞらとおし この句は2022年3月号の『河』に掲載されました。 冬青空が冬の季語。 6・4・9の破調の句です。 句意を申し上げます。 […]
俳句の作り方 氷の俳句
友あれど純水氷のごと孤独 伊庭直子いばなおこ ともあれど じゅんすいひょうの ごとこどく この句は2022年2月号の『河』に掲載されました。 氷が冬の季語。 日本の美しい季語を4つご紹介します。 ①氷面鏡ひもかが […]
俳句の作り方 無季の俳句
「烏宙論」あくがれば遠し荒野道 伊庭直子いばなおこ うちゅうろん あくがればとおし あれのみち この句は2022年2月号の『河』に掲載されました。 無季俳句です。 無季俳句とは季語を使っていない俳句です。 荒野道は季 […]
俳句の作り方 龍の玉の俳句
夫の掌を握れば薄し龍の玉 伊庭直子いばなおこ つまのてを にぎればうすし りゅうのたま この句は2023年令和5年、ネット公募のHAIKU日本で 準特選を獲得しました。 龍の玉が冬の季語。 「ユリ科の常緑多年草である竜 […]