俳句の作り方 百日草の俳句
ああ今日が百日草の一日目 櫂未知子かいみちこ
ああきょうが ひゃくにちそうの いちにちめ
百日草が夏の季語。
「キク科の一年草で、7月から9月枝ごとに色鮮やかな頭状花をつける。
一重・八重・ポンポン咲きの大輪、小輪があり色も紅・紫・白など豊富。
花期の長いのが特徴。
メキシコ原産。」
(俳句歳時記 夏 角川書店編)
句意を申し上げます。
百日咲くと言われている百日草が開いた。
ああ、今日が百日草の一日目なんだなあ。
ああ今日が百日草の一日目
鑑賞してみましょう。
何故私(作者)が「百日草の一日目」に目を留めたかを申し上げます。
それは、暑苦しい長い夏にうんざりしているからでございます。
梅雨が終わってホッとしたのもつかのま、暑熱の季節がやってまいりました。
いえ、夏にうんざりしているだけではありません。
3ヶ月以上も花開く百日草にもうんざりして、少々憎しみを抱いているのでございます。
たくましすぎるのでございます。
なぜ桜のようにパッと咲いて潔く散ってしまわないのでしょう。
嘆息してしまいます。
ああ今日が百日草の一日目
櫂未知子について・・・。
1960年生まれ。
「当初は短歌を学んだがのちに俳句に転向。
口語表現を生かしつつ男女の性愛や強さとエレガンスを持つ女性像を描いた。」
(Wikipediaより)