俳句の作り方     デージーの俳句

     デージーは星の雫に息づける    阿部みどり女あべみどりじょ

    デージーは ほしのしずくに いきづける

 

 

     デージーが春の季語。

    「ヨーロッパ西部に自生するキク科の多年草で、原種は春になるとへら形の葉の間から白色一重の花を頂きにつける。

    現在では改良によって、大輪・中輪・小輪、八重咲などの種類が増え、色も紅・白・桃色などさまざま。」

     (俳句歳時記 春 角川書店編)

     デージーは星の雫に息づける

 

 

     デージーは星の雫に息づける

 

 

     句意を申し上げます。

    デージーは星の光を浴びて生き生きとしています。

 

 

     鑑賞してみましょう。

    私は花を見つめる時、どうしても自分の内側の動きに気づいてしまいます。

    掲句も夜の庭で立ち止まった時の静かな心の変化と結びついています。

     その夜、胸の奥にあった重いものがふと軽くなる瞬間がありました。

    露に光が宿り、デージーが呼吸しているように見えたのはまさにその瞬間でした。

     花が特別輝いていたわけではなく、私の方が明るさを受け止める状態になっていたのだと思います。

    

     「星の雫」という措辞は冷たい夜露と光の気配をそのまま写したものです。

    現実の庭の空気を離れずに、心が揺らいだとき自然に浮かんだ表現でした。

    私は強い比喩で世界を変えるより、自分の内面が景色に触れた瞬間の手ざわりを大切にしています。

     デージーは星の雫に息づける 

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