俳句の作り方     白菜の俳句

     何のむなしさ白菜白く洗いあげ    渡邊千枝子わたなべちえこ

    なんのむなしさ はくさいしろく あらいあげ

 

 

     白菜が冬の季語。

    「中国原産のアブラナ科の1、2年草の蔬菜そさい。

    変種が多く、結球性・半結球性・不結球性に大別される。

    漬物の他、鍋や煮物にしても美味。」

     (俳句歳時記 冬 角川書店編」

     何のむなしさ白菜白く洗いあげ

 

 

     何のむなしさ白菜白く洗いあげ

    句意を申し上げます。

    いくつもの泥の付いた白菜を白く洗いあげました。

    ああ、この虚しさは何だろう?

 

 

     鑑賞してみましょう。

    冬場の水は冷たい。

    お勝手の外の水道を使うので、指の感覚がなくなってしまいます。

    シュロたわしで泥を落としていきます。

    いくつもいくつも白菜を洗っているのです。

    ああ、冷たい。

    白菜が白くなっていくたび、空虚な想いに囚われるのです。

    この虚しさはどこからくるのでしょう。

    家事をこなさなければならない主婦として、あってはならない感情かもしれません。

    でも私は認めます。

    家事はむなしい。

     俳句に携わるのは善しとして、それ以外の人生でもっと別の生き方があるのではないかとふと思う。

    バリバリ経済活動をして社会に貢献するとか、福祉の仕事をするとか・・・。

    外にはいろんな職業があります。

    そう考えると家事が空しくなるのです。

     何のむなしさ白菜白く洗いあげ

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