俳句の作り方     早春の俳句

     早春の見えぬもの降る雑木山    山田みづえ

    そうしゅんの みえぬものふる ぞうきやま

 

 

     早春が春の季語。

    「立春(2026年は2月4日)後、2月いっぱいくらいを言う。

    『早春賦そうしゅんふ』(吉丸一昌作詞)に『春は名のみの風の寒さや』とあるように

    まだ寒く春早々の気配がただよう。」

     (俳句歳時記 春 角川書店編)

     早春の見えぬもの降る雑木山

 

 

     早春の見えぬもの降る雑木山

 

 

     句意を申し上げます。

    雑木山に立っているのと離れて観ているのとでは「見えぬもの」に違いがでます。

    ここでは雑木山に立っていると解釈します。

    早春、雑木山に立っていると春の神が降りてくるように感じます。

 

 

     鑑賞してみましょう。

    私(作者)は杉や松、桜や楓かえでの混じった山を歩いています。

    陽の光がさんさんと針葉樹や葉を落とした落葉樹に注いでいます。

    すると光の粒が見えてきました。

    光の粒子が降り注いでいるのが見えるのです。

     それに芽吹き前の樹々の息吹も降っています。

    そのざわめきが聞こえるのです。

    ああ、春の神のしわざです。

    冬の小さい光の粒を春の神が大きくし、冬の間動かなかった樹々の芽をふくらませるのも春の神の力です。

    春の神は今もうすでに天空から降りて来ています。

     早春の見えぬもの降る雑木山

    

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