Uncategorized

      俳句の作り方 薔薇の俳句

 大輪の薔薇剪り何か失へり  野見山のみやまひふみ たいりんの ばらきりなにか うしなえり 薔薇が夏の季語。    中国から渡来した薔薇が「そうび」と呼ばれました。 日本の在来種はいばらです。  初めて日本文学に登場した […]

続きを読む
     俳句の作り方 夏野の俳句

 頭の中で白い夏野となつてゐる  高屋窓秋たかやそうしゅう あたまのなかで しろいなつのと なっている 7・7・5の破調の句。 夏野が夏の季語。  「百草が生い茂り、草いきれでむせかえるような野原。 『万葉集』にも 〈夏 […]

続きを読む
     俳句の作り方 初夏の俳句

 初夏に開く郵便切手ほどの窓  有馬朗人ありまあきと 1⃣しょかにあく ゆうびんきって ほどのまど 2⃣しょかにひらく ゆうびんきって ほどのまど  初夏が夏の季語。      1⃣の解釈。 新緑のすがすがしい時節、山を […]

続きを読む
      俳句の作り方 立夏の俳句

 おそるべき君等の乳房夏来る  西東三鬼さいとうさんき おそるべき きみらのちぶさ なつきたる 夏来るが夏の季語。 2024年の立夏は5月5日。      この句は終戦後まもなく詠まれました。 戦時中、女性は和服をつぶし […]

続きを読む
     俳句の作り方 朧月の俳句

 この自転車あの世から来て朧月  伊庭直子いばなおこ このじてんしゃ あのよからきて おぼろづき この句は2021年6月号の『河』に掲載されました。      朧月が春の季語。 「朧に霞んだ春の月で薄絹に隔てられたような […]

続きを読む
   俳句の作り方 桜貝の俳句

 つれづれを爪にはりけり桜貝  伊庭直子いばなおこ つれづれを つめにはりけり さくらがい この句は2021年ネット公募HAIKU日本で佳作を獲得しました。 桜貝が春の季語。 花貝、紅貝とも言います。 「桜の花弁のような […]

続きを読む
   俳句の作り方 薔薇の芽の俳句

 悩ましき背中に生ふる薔薇の芽よ  伊庭直子いばなおこ なやましき せなかにおうる ばらのめよ この句は2021年6月号の『河』に掲載されました。 薔薇の芽が春の季語。 ちなみに薔薇は夏の季語。 「薔薇は3月になると芽が […]

続きを読む
     俳句の作り方 春三日月の俳句

 巻貝のおくのわたくし春三日月  伊庭直子いばなおこ まきがいの おくのわたくし はるみかづき 春三日月が春の季語。      この句は2021年5月号の『河』に掲載され それが添削された俳句です。 添削指導者は心斎橋大 […]

続きを読む
俳句の作り方 紫雲英の俳句

 余念なく紫雲英を摘むとひとは見む  大島民郎おおしまたみろう よねんなく げんげをつむと ひとはみん  紫雲英が春の季語。 「マメ科の越年草。 蓮華草れんげそうの別名。 かつては緑肥や牧草として広く栽培された。 晩春、 […]

続きを読む
俳句の作り方 菫の俳句

 いくたびも都は滅びすみれ咲く  吉田汀史よしだていし いくたびも みやこはほろび すみれさく すみれが春の季語。 すみれについて・・・。 「東アジアの温帯にひろく分布し 日本では日当たりの良い山野に多種類が自生する。 […]

続きを読む