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      俳句の作り方 野分の俳句

     死ねば野分生きてゐしかば争へり  加藤楸邨かとうしゅうそん     しねばのわき いきていしかば あらそえり      野分が秋の季語。     野分とは秋の暴風のこと。     「『野の草木を吹き分くる風』か […]

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     俳句の作り方 終戦日の俳句

     血のごとき一声の蟬終戦日  櫻井博道さくらいはくどう     ちのごとき いっせいのせみ しゅうせんび          8月15日は終戦記念日です。     8月7日が立秋ですから終戦日は秋の季語。      […]

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    俳句の作り方 鰯雲の俳句

     鰯雲人に告ぐべきことならず  加藤楸邨かとうしゅうそん     いわしぐも ひとにつぐべきことならず      鰯雲が秋の季語。     2024年の立秋は8月7日です。     今日は暦の上ではもう秋です。 […]

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    俳句の作り方 涼しの俳句

     風生と死の話して涼しさよ  高浜虚子たかはまきょし     ふうせいと しのはなしして すずしさよ      風生とは俳人富安風生とみやすふうせいのことです。     虚子の別荘の虚子山蘆さんろでの出来事です。 […]

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    俳句の作り方 水鶏の俳句

     叩けども叩けども水鶏許されず  高浜虚子たかはまきょし     たたけども たたけどもくいな ゆるされず     水鶏くいなが夏の季語。      「ツル目クイナ科の鳥の総称。     水鶏、緋水鶏などがあるが […]

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    俳句の作り方 凌霄の花の俳句

     凌霄やギリシャに母を殺めたる  矢島渚男やじまなぎさお     のうぜんや ギリシャにははを あやめたる      凌霄が夏の季語。      「凌霄はノウゼンカズラ科の蔓性の落葉樹で     7月から8月に濃 […]

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     俳句の作り方 罌粟の花の俳句

 罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき  橋本多佳子はしもとたかこ けしひらく かみのさきまで さびしきとき  罌粟が夏の季語。 「ケシ科の花の総称。 4月から6月、茎の頂に一重または八重の花を開く。 色は真紅、紫、白、絞りな […]

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     俳句の作り方 雲の峰の俳句

 雲の峰一人の家を一人発ち  岡本眸おかもとひとみ くものみね ひとりのいえを ひとりたち 雲の峰が夏の季語。  「夏の代表的な雲が『積乱雲』です。 青空に白く大きな雲が垂直にぐんぐん伸びて輝きます。 むくむく盛り上がる […]

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     俳句の作り方 青嵐の俳句

 青嵐葉擦れ迫りて我棒に  伊庭直子いばなおこ あおあらし はずれせまりて われぼうに  この句は2021年9月号の『河』に掲載されました。  青嵐が夏の季語。 「青葉の頃に吹き渡るやや強い南風。 『セイラン』と音読する […]

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    俳句の作り方 夏の暁の俳句

 棘ひとつ寂とこぼるる夏の暁  伊庭直子いばなおこ とげひとつ せきとこぼるる なつのあかつき  この句は2021年9月号の『河』に掲載されました。  こぼるるは零れると毀れるの二つの解釈があります。 この句では毀れる、 […]

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