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俳句の作り方 蜥蜴の俳句
淋しくて蜥蜴にもどる夕べかな 伊庭直子いばなおこ さびしくて とかげにもどる ゆうべかな この句は2020年10月号の『河』に掲載されました。 蜥蜴とかげが夏の季語。 「全長10センチに達し尾が長い。 成体は一 […]
俳句の作り方 簾の俳句
骨とほり抜くる寂しさ簾鳴る 伊庭直子いばなおこ ほねとおり ぬくるさびしさ すだれなる この句は『河』の2020年9月号に掲載されました。 簾が夏の季語。 「青竹を細く割って編んだもの。 軒や縁先に吊るして日を遮り […]
俳句の作り方 夏燕の俳句
遥かなる故園はひりり夏燕 伊庭直子いばなおこ はるかなる こえんはひりり なつつばめ この句は『河』の2020年9月号に掲載されました。 夏燕が夏の季語。 「春に南方から渡ってきた燕は4月から7月に通常2回産卵 […]
俳句の作り方 薔薇の俳句
大輪の薔薇剪り何か失へり 野見山のみやまひふみ たいりんの ばらきりなにか うしなえり 薔薇が夏の季語。 中国から渡来した薔薇が「そうび」と呼ばれました。 日本の在来種はいばらです。 初めて日本文学に登場した […]
俳句の作り方 夏野の俳句
頭の中で白い夏野となつてゐる 高屋窓秋たかやそうしゅう あたまのなかで しろいなつのと なっている 7・7・5の破調の句。 夏野が夏の季語。 「百草が生い茂り、草いきれでむせかえるような野原。 『万葉集』にも 〈夏 […]
俳句の作り方 初夏の俳句
初夏に開く郵便切手ほどの窓 有馬朗人ありまあきと 1⃣しょかにあく ゆうびんきって ほどのまど 2⃣しょかにひらく ゆうびんきって ほどのまど 初夏が夏の季語。 1⃣の解釈。 新緑のすがすがしい時節、山を […]
俳句の作り方 立夏の俳句
おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼さいとうさんき おそるべき きみらのちぶさ なつきたる 夏来るが夏の季語。 2024年の立夏は5月5日。 この句は終戦後まもなく詠まれました。 戦時中、女性は和服をつぶし […]
俳句の作り方 朧月の俳句
この自転車あの世から来て朧月 伊庭直子いばなおこ このじてんしゃ あのよからきて おぼろづき この句は2021年6月号の『河』に掲載されました。 朧月が春の季語。 「朧に霞んだ春の月で薄絹に隔てられたような […]
俳句の作り方 桜貝の俳句
つれづれを爪にはりけり桜貝 伊庭直子いばなおこ つれづれを つめにはりけり さくらがい この句は2021年ネット公募HAIKU日本で佳作を獲得しました。 桜貝が春の季語。 花貝、紅貝とも言います。 「桜の花弁のような […]
俳句の作り方 薔薇の芽の俳句
悩ましき背中に生ふる薔薇の芽よ 伊庭直子いばなおこ なやましき せなかにおうる ばらのめよ この句は2021年6月号の『河』に掲載されました。 薔薇の芽が春の季語。 ちなみに薔薇は夏の季語。 「薔薇は3月になると芽が […]