俳句の作り方     梅雨の星の俳句

またたきは黙契のごと梅雨の星    丸山哲郎まるやまてつろう

またたきは もくけいのごと つゆのほし

 

 

 梅雨の星が夏の季語。

「梅雨時期は、厚い雲・湿気による大気の乱れ・連日の雨によって星はほぼ見えません。

だから『梅雨の星』は晴れ空に一瞬だけのぞく星を指す季語。

つまり、見えないはずの季節にふと見えてしまった星という極めて情緒的な現象を詠むための季語。」

 (Copilot AIより引用)

 またたきは黙契のごと梅雨の星

 

 

 またたきは黙契のごと梅雨の星

 

 

 句意を申し上げます。

梅雨空に現れた一瞬の星のまたたきは、私との言葉を交わさない約束のように思える。

 

 

 鑑賞してみましょう。

梅雨の夜空はふだんは重く閉じています。

そんな闇の中で私は星を探す癖があります。

見えるはずのない季節に、ふと光が生まれる瞬間があるからです。

その一瞬に私はいつも心を奪われます。

 雲の切れ間にこぼれた星は声を持ちません。

ただ、かすかに瞬きながら私に合図を送ってきます。

星は決して手で触れられないけれど、たしかに意志を送っています。

胸の奥でその合図が静かに広がり、私の中に小さな了解が生まれるのです。

 梅雨の星はすぐにまた雲に吞まれてしまいます。

けれどもその短い光は私の中に長く残り続けます。

声を交わさずとも、確かに通じ合ったという感触だけが残ります。

私はその余韻を胸に抱えて再び閉じていく夜空を見上げています。

 またたきは黙契のごと梅雨の星

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