俳句の作り方 夾竹桃の俳句
たましひの出入してゐる夾竹桃 飯島晴子いいじまはるこ
たましいの でいりしている きょうちくとう
夾竹桃きょうちくとう が夏の季語。
「夏から秋にかけて、薄紅・紅・白・黄の花を数多くつける。
花期が長く公園や道路沿いでも見られる。」
(よくわかる俳句歳時記 夏 石寒太編著)
たましひの出入してゐる夾竹桃
たましひの出入してゐる夾竹桃
句意を申し上げます。
影が動くたび魂が出入りしているように見える夾竹桃きょうちくとう であることよ
鑑賞してみましょう。
朝の道路沿いに、私(飯島晴子)の背丈ほどの白い夾竹桃が立っています。
すけ過ぎない葉の重なりが弱い風に合わせてゆっくり揺れています。
白い花々は朝の光をうけて左右に小さく動いています。
それらの奥で魂が出入りしているように見えました。
弱い風がつづき、葉の重なりが揺れに合わせて形を変えています。
影は濃過ぎず薄すぎず、揺れのたびに隙間が広がったり狭まったり・・・。
白い花は光を受けたまま明るく立ち、花の影の形が細かく動いています。
その影の動きはまさしく魂が出入りしているように見えるのです。
道路沿いの背丈ほどの夾竹桃はそよ風に揺れながら静かに立っています。
なかほどくらいに茂った葉は、揺れに合わせて影が形を変えています。
白い花は朝の光を受けて明るく咲き、花の影の動きがこまかく入れ替わっています。
その入れ替わりの奥で、魂が出入りしているように見えました。
たましひの出入してゐる夾竹桃
